孫とYouTube

 5歳になった孫娘がいる。私を癒してくれ、生き甲斐になっている。離れて住んでいるが、ひと月に一度は遊びに来るので、赤ちゃんのころから成長するのを見て来た。5年間の成長の過程で、YouTubeの貢献と弊害が解って来た。

 母親である私の娘は、自営業の夫の仕事を手伝っているので、ベビーシッターが孫娘の面倒を見る事が多々ある。娘は、自分が遊び相手になれない時の為に、タブレット端末を与えた。2歳未満だったが、孫娘は忽ちタブレットの操作を憶え、YouTubeの動画を見るようになった。親としては、娘が大人しくしている事で、自分の時間が持てて喜んでいた。言葉の習得も出来る。今では、食事や好物のアイスクリームを食べる時には、タブレットのYouTubeを見ながら食べるのが習慣になっている。外食する時でも、YouTubeを見ながらでないと食が進まない。

 YouTubeのお蔭で、言葉を覚え、歌やダンスを憶えて、成長しているかに見えるが、最近弊害が気になりだした。国内や国外からの投稿で、インドネシア語と外国語が混在し、孫娘の会話がインドネシア語と外国語のミックスされたものになり、意味不明の会話が出て来るようになった。また、自己PRの為に投稿されたビデオには、下俗な言葉使いや過激な行動が描写されており、油断をしていると間違った知識を持つことになので心配している。親が見ている動画の内容をチェックする必要があるだろう。

 今、一番頭が痛いのは、最新の玩具を紹介する投稿である。玩具メーカーや自慢したい個人が、新製品やいま流行している玩具を紹介している。孫娘は、それらのビデオを見ると、必ず欲しがって玩具売場に付き合わされるのだが、インドネシアでは未販売のものや、一部の店しか販売していない物などがあって、購入出来ず、機嫌を損ねてしまう。孫娘は、私が購入を拒否していると、考えているようだ。

 最近流行している、POT ITというゴム製の単純な構造のオモチャがある。コンビニでも売っているので、毎日のように買わされる。単価は安いのだが、既に30セット位買っただろうか? これから、どんなものを欲しがるのだろうか、先が思いやられる。