コロナ感染防止対策ー①ワクチン接種

 インドネシアのコロナ感染者数が激減している。ワクチンの供給量が増え、接種率が上がった事が、激減の第一の要因だと思う。

 

1.ワクチンの種類

 政府は、中国製のシノバック、シノファームのワクチンをインドネシアの国営会社にライセンス生産させて、接種をスタートしたが、供給量が不足して中々接種が進まなかった。そんな中、各国から中国製ワクチンの効果が疑問視されるようになり、中国製ワクチンを製造していた国営会社の医師でもある経営者が、2回目のワクチン接種済みでありながら、感染して死去した。これを知った国民は、中国製ワクチンの接種を敬遠するようになった。大統領の思惑とは別に、保健大臣などがファイザー、モデルナ、アストラゼネカ等の輸入を検討し始めた。そのような状況の中で、日本からの支援をきっかけに、外国からのワクチン供与の支援があり、中国製以外のワクチンがも使用されるようになった。

2.ワクチン接種

 接種は地方自治体毎に、独自のルールで実施されている。別途に政府組織も単独で実施している。一般的には、接種日、対象人数の計画を発表して、予約した者に接種される。年齢制限などは無く、先着順で誰でも接種可能である。

 大統領の指示で、ジャカルタ首都圏の接種が優先的に行われた。限られたワクチンをジャカルタ首都圏に集中的に使用した為、地方への供給量が減り、地方では接種率が低迷している。

3.接種会場

 国の保健所、自治体の公共施設、鉄道駅、高速のサービスエリア、個人企業等、接種場所は至る所に設置されたが、仮設の接種会場では2回目の接種が確実に出来るのかという不安もあり、接種者は少数である。

4.接種の啓蒙活動

 自治会長が1件1件住居を訪問し、接種の可否を確認して、未接種者には接種を進めている。最近は、ショッピング・モールの入場が、ワクチン接種者に限られている為、不便解消にために接種する者が急増している。