問題は電子カードか機器か?

 銀行のキャッシュカード、クレジット・カード、交通系カードなど、インドネシアでもキャッシュレス化が進み、毎日必ずカード決済を使用するようになったが、色々な問題が発生し、ストレスが増幅している。

 高速道路の通行料金の支払いは、殆どがカード決済になっている。しかし、支払い(決済)にかかる時間が長く、ラッシュ時には料金所が長蛇の列になってしまう。e-cardを機器に接触又は近づけると、機器が反応してゲートが開き領収書が発行される構造になっているが、機器が10秒以上も反応しないので、運転者はカードを何回も裏返したり、接触を繰り返している。挙句にカードを地上に落としてしまう者もいて、さらに渋滞が激しくなる。機器の性能が悪いのか、カードの品質が悪いのか不明である。

 銀行のキャッシュカードが突然ブロックされたので、支店の窓口に出向いて調べて貰った。パソコンで取引データを調べていた行員曰く、直近で利用したATMに異常が有りカードがブロックされたとの事。そのような事態(システム構造)が納得出来ないまま、暗証番号を変更してブロックを解除して貰った。未だに、ATMの不都合でカードがブロックされるシステムが理解できない。

 ジャカルタMRTが開業した際、やはり交通系カードが自動改札機に反応しない問題が発生して、カードの製造元を変更した事がある。MRT事業者によると、カードの品質が悪いのが原因との事だった。自動改札機は日本製、カードはローカル製だった。その後、カードは外資系製のものが使用されているらしい。

 機器もカード類も国産のものを使用するのは結構だが、品質が国際基準を満たしているか、利用者のサービス向上に貢献しているかを厳しくチェックして欲しい。