ウェブサイトの情報発信

 インドネシアのウェブサイトによる情報発信は、お国柄でなかなかオンタイム、アップデートとは行かないのが通常である。官公庁や一般の会社が色々な情報を発信しているが、最新更新日が数日前や1か月前、ひどいものになると1年以上も更新されていない。閲覧者としては、最新情報が欲しいのだが、発信元が健在なのか不安を感じてしまう。これではウェブサイトの目的が達成されないのではないか。

 コロナ禍で、政府や自治体がウェブサイトで日ごとの感染者数などの情報を発信しているが、数日遅れのデータ更新では意味がない。政府が発表する当日の感染者数は、大体午後6時頃に更新されるが、ジャカルタ市の更新は午後7時過ぎ、ボゴール市の更新は翌日の午後になっている。そもそも、政府が発表する数字は、各自治体からの報告を集計しているのだから、自治体のデータ更新はそれ以前に出来るはずだと思うのだが。そうはならない。

 原因を考えてみる。まず考えられるのが、自治体のデータの改ざんである。予め集計したデータを、報告時に都合の良いように改ざんしているのではなかろうか。自治体の幹部が政府に報告数字を決め、それに沿って自治体のサイトのデータを更新しているのではなかろうか。或いは、プログラムが不備でデータ入力に時間がかかるのか。

 以前は、政府の発表が翌日になったり、発表が無かったりしていたので、自治体の発表が早かったが、ある時突然に政府の発表する時間が早くなった。恐らく、大統領から指摘されたのであろう。この国らしい。

 情報は最新、早く、正確という基本を考えて欲しい。