地震が怖い

 数時間前に地震があった。ジャカルタではかなり揺れたらしい。震源地はジャカルタ南西200㎞の海上で、マグニチュード6.7らしい。近年、ジャカルタでも地震を感じることが増えているように思う。インドネシアの地震情報は、震源地のマグニチュードだけが発表されて日本のような震度3とか震度5の発表が無いので、どの程度の揺れか想像できない。震度の基準が出来ていないのだろうか。

 10年以上前になるが、ジャカルタの高層アパートの15階に住んでいた時に、震度3程度の地震を経験した。アパートがユラユラと横揺れして、バスタブのお湯がこぼれ出た事がある。横揺れは中々収まらなかった。入居時に、ジャカルタでも数少ない耐震構造だと聞いていたが、疑ってしまった。その地震で、古いビルでは外壁タイルが剥がれ落ちる被害が出た。その後、転居する時は、下層階のエレベーターシャフト横の部屋を借りていた。兎に角、即座に脱出出来る部屋、構造上強固なエレベーターシャフト横と決めていた。

 念願かなって、自宅を建てる際には地震での倒壊を考え、平屋にした。2階建ての下敷きになるよりは平屋の方がリスクは小さいと考えた。そして、建築中は絶えず現場に出向いて、構造や品質のチェックをした。一般の住宅建築では、2階建てであっても、柱の部分を20センチくらい開けて基礎コンの上にレンガを積み、後から柱部分に柱筋を立てて現場練りのコンクリートを流し込む方法である。従って、柱は四角形にはならない。平屋の屋根なら強度的に持ちこたえるが、2階建ての2階の梁・床を粗雑な柱やレンガ上に乗せているのが怖い。震度5の地震が来れば倒壊すると思っている。その点、平屋は、何処からでも屋外に避難できるので、少し安全だろうと思っている。