在留許可証の更新(その2)

友人(A)の入管事務所職員に更新を頼んだものの、2か月以上経過しても中々新しい許可証(KITAP)が受領出来ない。次第に新型コロナ肺炎の流行が拡大しつつあるので、入管事務所が閉鎖されるのではと気が気ではない。再三、Aに経過を問い合わせたが、もう少しとか、近いうちとか言って、埒が明かない。私は、とうとう待てなくなって、警察の外事課にいる友人(B)に相談した。彼曰く、「通常は2か月あれば手続きは終わる。何か問題があるのではないか?」そこで、彼に調べて貰う事にした。先払いした手続き費用を使い込んだのではないかという不安からであった。

友人Aの名前を告げると、友人Bは良く知っているとの事。業務上での付き合いがある様だった。その結果、心配していた通りの事が判明した。Aは母親の入院費用に流用していたのだった。入管事務所では、費用を払えば直ちに許可証が発行される事になっていた。無一文の友人Aは、使い込んだ1200万ルピアをすぐに用意する事が出来ないので、友人Bが保証人になって私から借金をして費用を支払った。新在留許可証は、翌日受領出来た。実に、申請から3.5か月後経過。その3日後、新型コロナ肺炎の影響による業務縮小により、入管事務所の業務は一時休止となった。

責任感や義務感が欠如したインドネシア人と30年近く付き合っているが、今回の様な事件は多々ある。わが身に降りかかった時には、不運と諦めるしかないのである。まさに不運、貸した1200万ルピアも、恐らく取りたては難しいであろう。

また、一つ勉強したと考えよう。