信頼できそうな医者

風邪を拗らせたと思って、掛かり付けの日系クリニックへ行き、検査をした。此のクリニックは、以前は日本人の医者が常駐していたが、今はVISAの規定が厳しくなり、日本人医師はいない。インドネシア人の医師のみである。しかし、長年、生活習慣病(血圧・血糖・コレステロール)のコントロールのため、3か月に一回は血液検査の為に通院している。

尿の色が黄色から茶色に変化し 、少し体がだるい感じがして検査に行ったところ、肝臓機能の数値が数十倍になっており、A型肝炎の疑いがると診断され、即時に入院するよう言われた。このクリニックには、入院設備が無い為に、必要に応じて他の病院を紹介してくれる。

自宅近くの病院で専門医(肝臓)のいる病院を紹介してもらい、早速入院した。最近、ボゴールに出来たSILOAM病院であった。入院した一晩は、何かしらの点滴を受けながら過ごし、翌日になると肝臓の専門医が診察してくれた。前の晩に採取した血液の検査結果から、肝炎であることはほぼ間違いないと言う。しかし、自分の見解の元で、血液検査、MRI、スキャンなどの検査をさせて欲しいと言われ、了解を求められた。今までかかった病院や医師に検査の目的や内容まで説明され、了解を求められたことが無かったので、驚きと共に、嬉しくもあった。(インドネシアの病院では、外国人と分かると理由も了解も取らずに、費用の高い検査をする事が多いので変わった医師だとビックリした。)

担当医が指示した全ての検査の結果が出ると、持病と常用薬を聞き出し、しばらく考えた後、クリニックで出されていた薬を全て止めて、自分の出す薬を飲まないかと問われた。今後、貴方の健康管理のコントロールは、私がしたいとも。それまで服用していた血液流動剤、血圧降下剤、コレステロール低下剤、血糖降下剤などの全てを一度止めてみる事になった。

1か月後、血液検査の結果を見て、その医師は、必要のない薬の服用を続ける事は、身体の自己抵抗力を低下せるので良くないのだと言った。必要なものを最小限服用すれば良いのだと。従って、今はコレステロール低下剤のみを服用しているが、以前より体が軽くなったような気がしている。

ボゴールで見つけた、日本人医師以上に信頼出来そうな医師である。