子育ての違い

日本のテレビを観ていると子供を虐待死させたり、育児を放棄したりといったニュースを良く目にする。私は、インドネシア人の妻が一人娘を育て、今、その娘が結婚して子供(私の孫娘)を授かり育てているのを見ていて、日本の子育てとの違いに驚いたり、不安になったりしているのだが、インドネシアではごく一般的な子育て方法と気が付いた。

日本で色々な事件が発生するのは、日本では子育てはこうあるべきと言うマニュアルがあって、それを頑なに守ろうとするので親(母親)がストレスを感じて子育てを放棄する事態になっているのではないかと思う。

妻も娘も、子供のためにと言うより自分の生活が第一で、その中でその次に育児をやっているように見える。第一に、食事は子供の為に特別に用意する事は無い。自分たち(親)の食事の中で子供が食べられるものを与えている。従って、日本の様に離乳食を販売している店は少ないし、殆どが輸入品で高価であり、一般人には手が届かない。

第二に、親の都合で外出する際、年齢にかかわらず子供を連れて外出する。日本の様に、何か月迄、何歳までは外出は控えた方が良いなどとは考えない。夜遅く子供が寝る時間を過ぎても、連れ歩いている親たちも多い。親が子供を連れて外出できない場合は、隣近所の家庭に子供を預けて外出するのだが、インドネシアには以前の日本の様に隣近所の付き合い、助け合い精神が残っており、子供好きな国民性もあって、預けたり、預かったりは日常である。

日本では、近所付き合いが無くなり、マニュアル化した子育てについて行けず、精神的に異常をきたす母親が多いのではないか。一度、インドネシアの様なラフな、野性的な子育てを考えてみてはいかがなものか?