美味しい苺が無い

 インドネシアは果物が豊富で、完熟したものが市場で売られているので美味しい。バナナやマンゴー等は、とりわけ美味しいと思う。

 しかし、甘くて美味しい苺が無いのが唯一の不満だ。インドネシアに30年以上暮らしているが、日本にあるような甘くて美味しい苺を食べた事がない。最近は、オーストラリアやニュージーランドからの輸入品も出回っているが、現地産も含めて酸っぱくて食べられないのだ。見た目は真っ赤な色をしているが、練乳や砂糖でごまかして食べる事さえ出来ない酸っぱさである。今度こそはと、何度も輸入品に騙されている。

 日本人の果物の甘さの追求心は異常なのだろうか。味覚が贅沢に成ったのだろうか。富裕層が増え、食品スーパーには無農薬農産物が並んでいる。甘くて美味しい苺を生産すればきっと売れる筈だが。・・・・農産物は土作りをすれば大抵のものは育つと聞いた事がある。確かに、インドネシア産のコシヒカリが出回っているのが証明している。誰か、日本人農業従事者が挑戦してくれないかなあ。

 先日、日系食品スーパーで、日本産苺の輸入品を売っていた。なんと、1パックが1万円以上だった。とても買えなかった。