コロナ・ケア・プロテクトのアプリが優れもの

 2年前にコロナ感染が拡大し始めた時、健康保健省が用意・運用を始めたコロナ感染管理用のアプリが優れものである。インドネシア語名;Peduli Lindungi(プディリ・リンドゥンギ)と言い、直訳するとケア・プロテクトとなる。このアプリは、日本が健康居所確認アプリ(MySOS)を導入するか否かの議論をしているころには、インドネシアで運用が始まっていた。素早い準備と内容に、インドネシアらしかなぬと驚いたものである。そして直ちにこのアプリを使ったコロナ感染対策が実行されて来た。

 アプリには様々な機能があり、使い易さも合格点だ。QRコードの読み取り機能があり、公共施設に入場する際には、QRコードを読み取るとワクチンの接種確認がされて、入場条件に適合していれば緑色でCheck in OKが表示される。ワクチンの接種回数が不足したり、未接種だと黄色や赤色でCheck in NOとなる。一方で、施設側は規制されている入場者数を確認する事が出来る。個人が位置情報をオンにすることで利用でき、行動記録も確認できる。施設を退場し、場所を離れると自動的にCheck outになる。

 ワクチンの接種予約、接種済み証明書閲覧、現在の行動規制内容、PCR検査結果閲覧、PCR検査場所、入院可能な病院一覧、病室予約、医師とのオンライン相談等の機能が網羅されていて、非常に便利である。

 私は、2回目の接種を終えているが、2回とも接種後24時間以内に、接種証明書が表示されて、早いなと驚いた。アプリに個人番号(ID番号)を登録することで、個人が特定できる事が基本となっているので、日本のように、個人情報云云と言ってID番号が普及してない国では、無理なシステムであろう。外国人がこのアプリを利用するには、ID番号の登録をする必要がある。

 インドネシアで生活し、あらゆる場面で遅い、不正確さを指摘していたが、このアプリに関しては文句なし、優れものである。