コロナ感染拡大・第6波

 日本では、オミクロン株による爆発的な感染拡大に歯止めが掛からない。感染力が強い事もあるが、感染しても重症化し難いという情報に、防御する気構えが緩んでいるのではないだろうか。インドネシアでも感染者が増え始めているが、日本ほど爆発的な増加になっていない。日本に比べ衛生観念が低く、ワクチン接種率も低いインドネシアで、どうして感染者が少ないのだろうかと考えた。

 ウィルス感染の最大の防御法は、密を避けること。人との接触を避けることだ。インドネシアの利点は、飲食店が、日本比べると数倍の広さの面積を有している事であろう。殆どの店では、テーブル配置も元々1メートル以上離れている。コロナ対策の規制で、さらに間隔を広げている。そして、テーブルは50%の着席率を守っている。4人用テーブルでは斜向かいで2人掛け、2人用テーブルでは1人掛けである。庶民が利用する街の食堂や屋台などは、オープンエリアが多いので換気は十分であるが、やはりテーブルの着席率は守っている。いずれも、感染者が発生すると、即営業停止や営業許可はく奪という罰則が有るせいかも知れないが、感染拡大防止に非常に効果があるのだろうと思う。

 インドネシアの飲食店を利用した時に、高級店、低価格店に関わらずなんと店舗が広いのだろうと思った。余りの広さに、ビジネスとしての投資額が日本の比ではないと考えた。妻(インドネシア人)に聞くと、「インドネシア人は話し好きが多く、食事の時間も長いので、客の回転率が低い。だから、広い店舗が必要なのだ。」と言う。今、そのだだっ広い店舗が功を奏しているのだ。頑張れ、インドネシア!