雨の街、ボゴール

私の住んでいるボゴール市は、“雨の街”と言われている。ジャカルタから50kmしか離れていないのに、ジャカルタは快晴、ボゴールは大雨という事が度々あるのだ。以前に比べ、雨の降り方も変わって来ている。乾期のスコールは数分もすれば止んでいたのが、最近では数十分もどしゃ降りの雨が続く。雨期であっても数十分で止んでいた雨が、最近では梅雨の様なしとしと雨が数時間続いたり、時間100ミリを超える様な豪雨が発生するのである。ボゴールで豪雨になると、下流に位置するジャカルタ市内では洪水が発生する。

数年前のテレビのニュースで目にした事。ボゴールで豪雨が続き、ジャカルタ市内各所で度々洪水が発生していた時、洪水が発生した場所で記者が市役所の幹部にインタビューをしていた。

記者;「度々洪水が発生するが何とかならないものですか?」

市幹部;「ボゴールで毎日雨が降るんだヨ。雨水が下流のジャカルタに流れて来るからね。雨が止めばいいんだが。」

勿論、記者は放水路などの洪水対策を聞きたかったのですが。笑ってしまいました。