ATMを統一して欲しい

 日本のATM機は使い勝手が良くてすばらしい。違う金融機関のATMであっても、使い方はほぼ同じである。処理スピードも速い。必要な額を引き出せるし、1日に引き出せる限度額の設定も十分である。

 一方、インドネシアのATM機は、新旧色々な機種があって使いづらい。同じ銀行のATMでも何種類もの機械が存在する。また、新型の機械でも処理スピードが酷く遅いのでイライラする。一般的なATM機は、5万ルピア札用と10万ルピア札用の2種類があって、予め設定された6種類位の取引額があり、その表示を押す事によって紙幣が引き出せる。1回に引き出せるのは、5万札、10万札用共に最大25枚である。それ以上の引き出しをする場合には、プロセスを最初から何回も繰り返すしかない。

 問題は、キャッシュカードの返却時期が機種によって違うところにある。一連の操作が終わると直ちにカードが返却され、しばらくして現金が出てくるタイプ(旧型)と、何回かの取引を終了して現金を受け取った後で、カード返却ボタンを押してカードが返却されるタイプ(新型)があるのだ。

 新型の機種に慣れてしまうと、旧型の機種に遭遇したとき、カードがすぐ戻されるので、機械の故障や取引停止と勘違いをしてしまい、現金を取らずにATMを離れてしまう危険性がある。何しろ、旧型の機会の動きは超スローで、現金が出てくるまで数十秒かかるのだ。それ以外にも、カードの出し入れや暗証番号のインプットを数回行う機種も混在しているのだから、いつもATM機の前は行列が出来ている。

 先日、昼食代を引き出そうと、寂れたショッピング・モールのATMを使った。時代物の旧型のATMだったので、慎重に操作した。直ぐにカードが返却されたが、いつまで待っても現金が出てこない。モニター画面に、取り扱い停止の表示が出ているので、現金を下ろせないままその場を離れた。念のためにモバイル・バンキングで口座の残高チェックをしたら、引き出そうとした金額が引き落とされていて愕然とした。私の現金とり忘れか、ATMの故障か、システムの不具合かは分からない。