美感の違い

家を改築したり、家具を買い替えたりする際に、女房殿(インドネシア人)との美感の違いで度々衝突する。私は落ち着ける茶系統の濃い目の色を好むが、女房殿は明るいギラギラ系の色を好むのだ。二人が全く相反する色彩を好むので、壁の塗り直しをするとなると大変である。家は安らぐ場所、落ち着く場所でなければならないと考えているのだが、女房殿には理解して貰えない。最終的には、私のごり押しで決定するのだが、後日延々とケチをつけられている。

家具を選ぶ時も同様に、家の構造や壁の色、他の家具との調和などを考えて選ぶのだが、女房殿はデザインが好き、色が鮮やかで好き、などの理由で選ぶので、任せておくと家の中がバラバラで統一感のない何とも居心地の悪い状況になってしまう。長年の葛藤の結果、家具類はジャティ材(濃茶)、又は無垢材の黒色に統一する事になった。

インドネシア人は、とにかく鮮やかな色を好む傾向がある。衣服は自分に合おうが合うまいが現職を好み、地味派手というセンスは理解できないようだ。家の外壁や室内の塗装も、紫色、ピンク色、黄色、青色などがあり、私は品が無く落ち着けないだろうと、笑ってしまうのだが、国民性・美感の違いと思うようにしている。