モールで見つけた食堂の味

1年半前に、自宅から20分の場所にオープンしたイオン・モールに、4月の断食が始まる直前、”うちの食堂”という日本食レストランが開店した。

断食中のある日、夕食をとる為に行ってみた。断食明け2時間前に行って予約する。注文をして、料金を払うと予約が完了。店内で待っても良いし、断食が明ける時間までモール内をブラブラしても良い。空腹を紛らわせる為に、ウインドウ・ショッピングで時間潰しをした。

メニューは余り多くはなく、セットメニュー(弁当)と単品で数種類あった。セットメニューは、12万~17万ルピア。ハンバーグセット、刺身セット、てんぷらセット等、日本の食堂にあるメニューだ。どのセットにも、肉じゃが、茄子の煮物、おしんこ、ゼリーが付いている。ハンバーグセットを食べたが、ハンバーグソースや肉じゃが、茄子の煮物、貝の味噌汁など、どれをとっても東京の食堂で食べた本場の味で、感激した。自分の好みにピッタリの味付けであった。

味付けが気に入って、度々”うちの食堂”で食事をするようになった。調理場を見ても日本人の料理人はいない。どうか、味付けが変わりませんようにと願う。気になっていた店名の由来を聞いてみた。”うちの食堂”は人名の”内野食堂”か、”家の(私の)食堂”かと、”家の食堂(My Restaurant)”という意味らしい。インドネシア人には分からないが、日本人には経営者の心意気が伝わるネーミングである。

メーニューの全てを食するまで、当分は足蹴く通うことになるだろう。