コインの預金に手数料を取る日本の銀行

 日本では、コインを銀行に預金すると手数料を取られるらしい。少額のコインを持ち込むと、手数料でマイナスになる場合もあると聞いた。神社、仏閣、募金活動などは、コインの取得が多いので、さぞかし困っている事だろう。持ち込むコインの枚数で手数料が増加するので、枚数が多いと総額の何割という手数料を取られるようだ。

 昔から、日本人はお金を大切にし、紙幣やコインの扱いも丁寧だ。インドネシアのように、汚れて落書きがされた紙幣は見たことがない。これは、仕事の代価として受け取るお金だからという、日本人独特の価値観、文化が影響していると思う。紙幣もコインもお金の本質の価値は、変わらない筈だ。コインは取り扱いに手間がかかると言う銀行の主張は、自行の利益のみを考え、お金の価値観を壊す対応であり、納得できない。財務省、金融庁、日本銀行が、何のコメントも対応も考えていない事にも腹が立つ。

 子供の頃、貯金箱を買ってもらい、コインを少しづつ貯めて貯金箱に一杯になったら、銀行や郵便局で通帳に預金した。お金の大切さを知ることも出来た。子供たちが、コインは貯金しても目減りする、価値がないと思いだすと、コインの価値観が低下して、コインをお金と思わない風潮が現れることが懸念される。心配だ。

 インドネシアで、日本の様な規定が実行されると、どうなるだろうか? 恐らく、生活できない貧困層が増加するだろう。駐車料金、交通誘導料金、チップ等、まだまだ日常生活でコインを使う場面が多い。幸い、銀行も手数料なしでコインを引き取ってくれる。日本よりよっぽどまともなインドネシアの銀行に感謝である。

 1000ルピアの紙幣も、コインも価値は同じなのだから。