日本とインドネシアの普通の違い

 日常生活の中で、日本では普通と思っている事が、インドネシアでは普通ではない事に気づく。特に生活用品に、仕様は似通っていて品質もそこそこ合格点だと思っても、消費者の手に渡った後で、普通でない事が発生し、イライラしてしまう。

1.ペットボトルの蓋(キャップ)

 本来は手指で簡単に開栓出来るはずが、蓋の密着度が強く、手指の握力が落ちた高 齢者には硬くて開栓出来ない物が多々ある。最近は、ボトル本体のプラスチックが薄くなってペラペラしているので、力を入れすぎると、開栓した途端に吹き出てしまう。日本では、開戦時の握力と内容物の密封とのバランスを考えた構造・密着度を考慮しているのだろう。

2.調味料の小分け袋の開封口

 弁当などに付いている醤油、わさび、サンバル、マヨネーズなどの小分けしたビニール製の小袋(1㎝ x 3cm)がある。鋏を入れた切り口があるものと、無いものがある。包装によっては、手指の爪で切ることが出来ない。日本のカップラーメンや納豆などに付いている小袋は、手を汚さないような配慮がされたもの、切り口を明示したものなど、消費者の使いやすさに配慮している。

3.トイレット・ペーパーの使い始め部分

 高価格の一部の物を除き、ペーパーの使い始める部分が多量の糊で止められており、この部分を切除するだけでロール何巻き分ものペーパーが無駄になる。団子状のペーパーの塊は、使い辛い。格安品の巻きが少ない商品では、損した気分が大きい。

4.タバコ等のセロハン・パッケージ

 セロハン・パーケージされた物には、開封用に帯状の切断部があり、帯状端部を指先で掴んで引っ張ると開封できるようになっているが、帯状の切断部や端部がセロハン包装と密着していて、開封できないものが多い。

 

 インドネシアでは、”安くて良いもの”という概念は通用しないのは分かっているが、もう少し消費者の立場に立って、サービスというものを考えて欲しいものだ。