期待はずれのホテル

ボゴール市に住む私は、日本からの出張者に対応するため、ジャカルタのホテルに宿泊することがある。理由は、車両の交通規制や道路の渋滞により、ボゴール~ジャカルタ間の所要時間が2時間以上もかかり、午前中の会議などがあると体が持たないからだ。

今回も、出張者が宿泊するセンチュリー・パーク・ホテルに同宿した。インターネットの予約サイトの口コミを見ると、コスパ、朝食、スタッフの対応などが良いとの評価だったので、期待していた。が・・・・・・。

チェックインしようとレセプションに向かうと、スタッフがいきなり禁煙誓約書を出して、説明を始めた。これに署名しないと、チェックインは出来ないらしい。私がインドネシア語を話せるので、スタッフもインドネシア語で説明する。喫煙した場合の罰金100万ルピアと記載された箇所を、ボールペンでマークしながら、私に前科があるような口ぶりでの説明に、ムカッときた。いい加減なサインをしてチェックインした。館内の設備の案内なども無く、ただ事務的にチェックインの処理だけをした。一般的には、禁煙やその他の注意事項などは、お願い的な態度、言葉で伝えられるだが、このホテルは客に対して、泊めてやっているという感じの態度だった。

案の定、6Fの客室前の廊下は小さなゴミが散乱、室内のテーブルの汚れ、テレビ台の開き戸の金具破損、トイレの水洗ノブの漏水、NHKテレビが映らない、バスローブが無い等、メンテナンスも掃除もしていないような部屋だった。ホテル予約サイトで予約すると、ホテルの公式サイトで予約するのとでは、同ランクの部屋であっても、悪い部屋があてられているような気がしていたが、それにしても格差が激しいホテルだった。

レスランの奥にある喫煙ルームも、灰皿は吸殻が山盛り、テーブルは汚れ放題。レストランの朝食も、料理が品切れで追加が間に合わない状態、料理が盛られているトレイも料理がグシャグシャに散らかっていた。

日本人もチラホラ見かけたが、圧倒的にローカルの中間層以下の利用者が多い。4星ビジネスホテルとの謳い文句で宣伝しているが、他の同クラスのホテルに比べて、客層は明らかに低い。コスパが良い事で、他の不備は我慢出来る者しか泊まれない。私は二度と泊まらないホテルだ。